お寺や神社

泥棒に入られるのはオフィスや住宅だけとはかぎりません。
お寺や神社も泥棒の被害に悩まされているのです。
ニュースでも仏像が盗まれたという報道がされることがあります。
しかし、ニュースになるのは大抵有名なお寺の盗難被害です。
全国ニュースにならないような被害も全国的に発生しているのです。

大きな寺社仏閣はむしろセキュリティ対策がしっかりしているので却って盗まれることがありません。
しかし、住職さんが常駐していないような小さな無住寺は盗難被害が多いです。
無住寺は管理する人もいなくなってしまって定期的に檀家さんが掃除にやってくる程度です。
それでも仏像や掛け軸など年代ものが保管されていることがあるのです。
無銘の仏像でも骨董品としては価値があります。闇ブローカーなどの間で出回ってお金にかえられるのでしょうか。

そしてこのような盗難はしばらく気づかれることもありません。報道も大きくされないので危機感も抱かれないのです。
しかし、長い歴史のある、信仰の拠り所になった仏像や掛け軸がこうして盗まれて闇のルートに流れていってしまうのはとても残念なことです。日本のものが海外に流出してしまうことにもなります。
たとえ無住寺であっても貴重品を保管している建物には必ずカギをかけ、防犯対策をすることを推奨します。